Loading

BLOG

きもの豆ばなし『羽織ときもの』

男きものを着たことのない方向けの“きもの豆ばなし”。

前回、ゆかたときものの違いについてお話しましたので

今回はきもののお話。

羽織ときものについて書いてみようと思います。

 

お正月はもちろんのこと、普段からもすこしシャンとしたい時には

羽織を活用しませんか。

きものもよくわからないのに、え…羽織…?と身構えなくても大丈夫!

まずは、絵で見ていただいた方がわかりやすいと思うので

きものより馴染みのあるスーツに例えてみましょう。

きものと帯だけの姿を「着流し」姿といいますが、

例えるなら、これはビジネスマンのワイシャツにベルト、パンツスタイルと同じ感覚です。

動きやすく身軽ですが、カジュアルOK以外の場所では

暑い季節でもない限りあまりチョイスしない服装かもしれません。

 


そこで上に着るのが、

スーツでいうところのジャケットにあたる、羽織。

羽織を着ると、なんとなくきちんとして見えてカッコイイ。

肌寒い季節は軽いアウター代わりになるのでけっこう暖か。

コートではないので、お家の中や食事の際に着たままで大丈夫。

暑ければ脱いだってもちろんかまいません。ここもスーツと一緒ですね。

ですが、羽織にはジャケットにない楽しみがあります。

 

それは『羽織紐』と『羽裏』。

これがまた男の個性やこだわりが映えるポイントなのです。

 

まずは “見えるお洒落” でもある羽織紐から。

前ボタンのない羽織は、羽織紐を胸元で結んで着ます。

組紐の組み方や結び方でフォーマルやカジュアルの使い分けをしたり、

紐も玉も素材も形状も千差万別。

天然石や香木、本革、象牙などの高級素材はもちろんですが、

将棋の駒やサッカーボール、麻雀パイやシルバー素材など、

趣味やTPOにあわせて楽しみ方は無限です。

当店では羽織紐も季節ごとに様々入荷しますので、お近くにお寄りの際はぜひチェックしてみてください。

SAMURAIオンラインショップでも扱っております。

 

対するは “見えないお洒落” の代表格でもある羽裏(はうら)。

文字からなんとなく察しがつくように、こちらは羽織の裏地です。

なんだジャケットの裏地か〜と油断してはいけませんよ。

“裏勝り(うらまさり)”といって、一見見えない部分にお洒落と個性を光らせるのが

きものならでは。センスの魅せどころなのです。

サァどうだ〜!とさらすものではないですが、

ちょっと羽織を脱いだときに、ちらっと周りに垣間見える。

アラ、この方、お洒落ね〜♪となって会話がはずんだり。

それだけに、表地よりも遊んだ色使いや大胆な柄を選ぶのも醍醐味です。

いくらでもご相談に乗りますので、羽織を仕立てる際はぜひご相談ください。

 


ひと昔前までよく聞いた「男着物アンサンブル」というのは、

きものと羽織の色柄が同じ生地のものを言います。

皆さま、ご想像しやすいようにわかりやすい例を(笑)

昭和の時代『サザエさん』で波平さんが、黄土色のきものと羽織を着て

カツオを説教していた、あれはアンサンブル。

青いきものに帯だけ締めて

カツオを説教していた、あれが着流し姿。(カツオの説教まで含めて定番ですね 笑)

 


近頃は、男きものをファッションとして改めて見直す男性が増えたことで

産地の作り手の方々も、伝統を大切にしながら意欲的に新作を創り出し、進化しつづけています。

男性物の色やデザイン、素材感はひと昔前に比べてとても豊富になりました。

象徴的なものが、SAMURAIの人気商品「KATANA」

全30種の色柄から、自分好みをコーディネートできるセット商品です。

反物から独自開発し流通コストを抑えることで、

「正絹のセット価格とは思えない」とよくお客様にいわれる程、価格もお手頃です。

ぜひ他店とも品質と価格を比べてください。(▶詳しくはこちらのページから)

もちろん全国の男きもの産地から季節ごとに届く新作も、

本当に年々色とりどりの楽しいものばかりです。

 

 

羽織ときものは、違う色柄を合わせることが今ではコーディネートの主流。

TPOも今のライフスタイルにあわせて、少しずつ緩やかになってきているので、

おうち時間のあるこの時期をきっかけに

ぜひ気軽にきものも羽織もセットでトライしてみてください。

 

もちろん、フォーマルな場でのTPOや心遣いは、

日本の心として大切に忘れたくないところ。

きもののTPOや豆知識ついては、KIMONO TRIVIAのページでもご紹介しています。(▶詳しくはこちらのページから)

お店でもソボクな疑問から、きもの通の方のお悩みまでお応えできるように

皆さまのお越しをお待ちしていますので、お気軽になんでもお声がけください。

 

きもの豆ばなし『きものと羽織』でした。

【12/1〜12/28開催】SAMURAIの恩返し

【1/3初売り】福袋をお楽しみに

関連記事

  1. 青く、潔く、男の浅縹

    2021.02.05
  2. きっちり正統派の着物を着たい!とのご希望でご購入。

    2017.07.20
  3. 栃ノ心関、SAMURAIコーディネートを披露してくれました。

    2018.01.28
  4. 肥後の国から

    2019.02.23
  5. 青天を衝く 浅縹

    2021.03.04
  6. 角帯も大特集 !part3

    2019.06.27
PAGE TOP